無線LANの暗号化規格について

自宅の無線LAN環境の改善のために
無線LANが不安定な原因「チャンネル干渉」を調べるのに役立つフリーソフト「inSSIDer」 - GIGAZINE
で紹介されているソフトで電波状況を見てみた。
どのような暗号化がされているかも確認できる。
案外WEPも飛んでいることに驚いたのと、RSNA-CCMPという技術があることを初めて知ったので、ちゃんと調べてみた。


同じことに色々な呼び方が付けれらているのでややこしいけれど、一番まとまっていたのが以下のページ。

  • 暗号化自体の方法と暗号のキーをどうやってホストとクライアントに設定するかの方法
  • 技術の呼称と登録商標(?)のような呼称

といったものがまぜこぜになって使われているので、整理しながら読んでいくといいよ。
CCMPはデータ改ざん検知技術のことだった。


暗号化技術だけをまとめたページとしては、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20051109/224274/
が分かりやすい。

暗号強度を高い順に並べると,(2)WPA-AES − (1)WPA-TKIP − (3)WEP-128ビット − (4)WEP-64ビットになります。

とのこと。φ(・_・”)


WEPはNintendo DSがらみで問題になったように、相当弱い。安いママチャリの前輪の鍵くらい弱い(最近見ないけど)
慌てて策定したのが、WPA-TKIP。だけど、基本的な技術はWEPと同じなのでそんなに強くない。次の技術が広く使われ始めるまでのつなぎ的存在。
WPA-AESは現段階での最も強いものなので、それを使っておいたら一応安心。
で、そのWPA-AESと改ざん検知のCCMPを両方合わせて、WPA2と呼んでいる。


いつでも最新技術を使えたらいいのだけど、WPA1からWPA2に乗り換えるにはデバイス自体を買い換えないといけなかったりといった事情もあるので、折り合いをつけながら運用していくしかない。


したがって、

  • 可能ならば、無線LANルータの設定画面では「WPA2」または「AES」という文字を含む設定を選択
  • 次善策は「TKIP」または「WPA1」という文字を含む設定
  • どうしてもWEPを使いたい場合は全員がWEPを使うのではなく、WEPの電波を別にもう1つ飛ばす

ということになる。


そういった事情で、WPA1とWPA2の両方の電波を1台で飛ばせるようになっている(WPA2-Mixed)ものもあるけど、チャンネル争いが激化。
n対応ルータを買ってもクライアントが対応してないからな..