iPod touchを買いました。または「iPod touch=ポケベル2.0」論

はてブを追っている人なら(そんな人はいないと思うけど)薄々感づいているかも知れないけど、iPod touchを購入しました。初めての「i*」デバイスです。第3世代を中古で買いました。32GBです。2週間ほど経過しました。自分で買って使ってみて、初めて気がついたことをまとめておこうと思います。

需要を喚起する力を持っている

アプリのマーケットを除外して考えたとしても、なんとなく「自分だけのiPod touchに仕上げたい」という欲求が自分の中に湧いてきて、ケースやらiPod対応イヤホンやらを手に入れたくなってしまう。
携帯電話にはまったくストラップなどつけないし、実用本位な性格なのに、気がつくとAmazon楽天でアクセサリを探していて、さらにはいろいろと迷っている(さらにはその状況を楽しんでいる)自分がいることに驚いた。実用的なものという以上に、愛着を持たせてしまう魅力があるのがすごい。
それとは別に、予備として短めのUSBケーブルやベッドサイドで充電するためのACアダプタなども欲しくなり、余裕でプラス1万円くらい使ってしまいそう。
「i*」デバイスの周りに一大マーケットが形成されていることを改めて実感。
ただ、新世代が出ると、旧世代対応のアクセサリは著しく品薄になる。

手軽さ・素早さに優れるが、一覧性・統合性は低い

メールはGmailをメインに使っているけど、朝の起き抜けの布団の中など、パソコンに向かわずにゆったりした姿勢をとっている時にもメールチェックができるのはすごい便利。ただ、ソフトウエアキーボードでは返信する気になれないので、メールが来ていたらパソコンに向かうことにはなるのだけれど。
自分の中では「ポケベル2.0」と呼んでいる(年がばれる)
また、メールチェックした延長で昔の特定のメールを探そうとしても、なかなか見つけることはできない。一度に読み込む数が少ないのと、画面に一度に表示される情報量に限りがあるので、しっかりラベルを張っていない限りはiPod touchで探すのを諦めてしまう。パソコンから探すとわりあいすぐに見つかる。
アプリ間の連携もそれほど良くない。基本的にデータをそれぞれのアプリが保持しているので、DropboxのデータをSugarSyncに移そうとか、どうやったらいいのか検討もつかない。

スマートフォン対応していないページはなんだかんだで見る気にならない

フルブラウザ搭載とは言え、いかんせん画面の大きさが大きさなので、スマートフォン非対応のページはちゃんと読む気にならない。左右のバーをよけて文章部分だけ拡大し、スクロールしていくのは正直めんどくさい。あとでパソコンで読もう、となってしまう(そしてたいがい読まない)
さらに言うと、touchを使っている時の方がページ読み込み時間の長さに対する耐性が低いような気がする。1秒くらいで読み込んでくれないと「遅っ」と感じてしまう。パソコン使用時とは心のモードが違うのだろう。

親にすすめる気になった

うちの親は(特に母)はご多分にもれずITオンチで、まあ別に生活に困っているわけではないのだけど、うまくセットアップしてプレゼントしてあげれば、生活の喜び増大の助けになるだろうと思った。これなら親でも使える、と。ロックの外し方と音量調整の仕方、戻りたかったらとにかく丸いボタンを押せばいいことを教えて、無線LANを設定して、Dropboxのアカウントを作成して写真のフォルダを共有して、子供たち(親の子供=自分たち)が住んでいる地域の天気が表示されるように設定しておいて、産経新聞のアプリを入れて、skypeをセットアップして..
俺だってこれくらいの親孝行はしたいさ。ただ、「iPod touchはやっぱり画面が小さいからiPadかな。このタイミングでiPadを買うか?」というところで二の足を踏んでいるのだけれど。

情報に対するアンテナが一本増えた

RSSを読んでいても、いままで「i*」関連の情報はことごとくスルーしていたのだけれど、関心の網に引っかかるようになった。新しい世界が開けたと言っても過言ではないかも。

32GBもいらない

自分のようにポケベル2.0として使うのなら、容量は最低限でいい。8GBで十分。

よく使っているアプリ

主なアクセス先

結論

もっと早く買っていればよかった。けれど、いきなりiPhoneに手を出さないで良かった。等身大のスマートデバイスの姿を知ることが出来た。これで多くのことをすまそうとは思わないけど、便利になったのは確か。
自分にとってのiPod touchは「気の効いたシンプルで軽快な機能を束ねたもの」だった。