オブジェクト指向でなぜつくるのか

オブジェクト指向でなぜつくるのか—知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識
平澤 章 (著)
 出版社: 日経BP社 (2004/6/3)
 ISBN-10: 4822281957
 ISBN-13: 978-4822281953


プログラミングとは、人間世界とコンピュータ世界を行ったり来たりしながらそのギャップを埋めていく作業とも言えます。


大半のオブジェクト指向に関する書籍は、「人間世界から出発してコンピュータ世界にちょっと近づいた所」にオブジェクト指向があるよ〜と教えているのですが、
この本では、
「それこそが混乱の原因だ」とバッサリ切り捨て、
「コンピュータ世界から人間世界に1歩、2歩ほど近づいた所」にあるのがオブジェクト指向だ、と説明しています。
機械語からアセンブラ、構造化言語へとプログラミング言語が進化する流れの中で登場したのがオブジェクト指向だというわけです。


実際、この説明の方が実態に即していてわかりやすいと思います。
後半のUMLなどの説明部分をカットし、前半部分を独立させた単行本を出せば、
オブジェクト指向で不必要に悩んでいる人を大勢救えるのではないでしょうか。